介護,研究,疾患

アラキドン酸のLTPとは

世界的に見ても超高齢化社会となっている日本です。
福祉、介護施設が不足している、また介護の資格者に関しても需要と供給が伴わない状態が継続しています。
高齢化の問題と共に、老人性痴呆症患者の増加が社会問題となっており、予防や改善についての研究が専門家によって行われています。

アラキドン酸は脳の働きにとって重要な役割を果たしており、現代ではDHA、EPAと共に注目されている成分です。
現代人の食事で、アラキドン酸が不足することはないとされていますが、高齢になると代謝酵素の働きそのものが弱くなってしまうため、リノール酸などが含まれる食品類からアラキドン酸を合成することができにくくなってしまいます。
そのため、食品からアラキドン酸そのものを摂取するということが大切といわれています。

アラキドン酸については各研究機関が研究を進めていますが、老化したラットの研究において、LTPの低下を改善する効果があったと報告されています。
LTPというのは、脳の記憶をつかさどる部分「海馬」という部分で行われる神経伝達についての反応で、何度も何度も刺激を与えると神経細胞の反応が大きくなり、この効果が短くても数時間、長くなると数日間持続するという働きのことを言います。
勉強でいえば反復暗記などがこれに当りますが、老化したラットへのアラキドン酸摂取において、このLTPの低下に対して改善効果があったというのです。
これからさらに研究が進められ、痴呆など老人特有の疾患に関して、アラキドン酸は予防や改善などに有用に利用されるようになっていくでしょう。